2018-01-01から1年間の記事一覧
昭和の時代に入ってからの小説(昭和14年)なので、文体も現代の小説に近く、とても読みやすかった。 この話は、小説というよりはどちらかというと太宰の日記に近いもので、富士山の近くの茶屋に泊まり小説の執筆をする太宰の様子が描かれているといった感じ…
「女生徒」という字ヅラを見るだけで、男というのは様々なイメージと妄想に囚われるものだ。 主人公はおそらく中学生か高校生くらいの年ごろの女生徒。 そうした年頃の女性というのは日々どんな事を考え、感じ、生きているのか。 これは、男にはほんとうのと…
多くの日本人が名作と呼ぶこの小説。私は初めて全部読んでみた。 しかし残念ながら私には、とにかく話が長く感じたし、表現も回りくどく、可愛げの無い猫の語り口があまりに嫌みに満ちていて、好きになれなかった。 これがユーモアと言ってもいいのかもしれ…
今から100年以上も前の明治時代の作品であるので単語や言い回しで分かりにくい部分も多々あったが、登場人物の個性や主人公の坊っちゃんの気性が面白く描かれていて、それなりに楽しめた。 分からない箇所はその都度調べていると先に進めなくなるので、とり…