#1 「坊っちゃん」夏目漱石 2018/7
今から100年以上も前の明治時代の作品であるので単語や言い回しで分かりにくい部分も多々あったが、登場人物の個性や主人公の坊っちゃんの気性が面白く描かれていて、それなりに楽しめた。
分からない箇所はその都度調べていると先に進めなくなるので、とりあえずそのまま読み進み、また何度か繰り返し読んでみて少しずつ理解してゆくのもいいのかもしれない。
新任教師として四国の学校に赴任になる坊っちゃんが、生徒や学校の先生たちとの間で起こる様々な出来事を経験してゆく様子が、坊ちゃんの一人称で語られてゆく。
私はこの作品の中の若者らしく一本気な性格の坊っちゃんの考えが好きだ。
長年に渡って学校に勤めている赤シャツこと教頭のような「事なかれ主義」や「責任逃れ」ばかりの腐った人間というのは、いつの時代でもどこの会社でもいるものだ。
そんな奴に対して、いつの世も坊っちゃんの心を持った青年は反発心と怒りを抱くのだ。